2023.12.27
観光情報
【日本100名城の1つ】鳥取城の御城印と合戦印
目次
開く 閉じる鳥取城の御城印のご紹介です。
御城印とは
神社やお寺に参拝した証の「御朱印」。数年前からブームとなりましたね。
お城バージョンともいえる「御城印」はここ数年お城の登城記念として日本各地の多くのお城で登場し始めました。
お城の名前や家紋が入っているのが一般的です。
お城や日本史をはじめたとした歴史好きの方々の間では集めている方も急増しています。
御朱印と異なり、記念スタンプの意味合いが強く、御城印帳に直接手書きで書いていただくのではなく「印刷された紙」であることがほとんどです。
御朱印帳とは別にしてくださいね。
湯村温泉から最も近いお城が「鳥取城」
鳥取県の県境、兵庫県/湯村温泉から最も近いのが「鳥取城」。車で約40分です。
「日本100名城」にも選ばれています。残念ながら現在はお城としてイメージする天守閣は復元されていませんが、石垣などの城跡をはじめ、復元された木造橋「擬宝珠(ぎぼし)橋」や大手門「中ノ御門表門(なかのごもんおもてもん)」などを見学することができます。
おすすめは車ですが、公共交通機関でも時間を事前に調べれば、比較的観光しやすい場所でもあります。
(注:原則として観光したい方には電車やバスの本数と待ち時間の関係で、公共交通機関はおすすめできません)
鳥取城の戦い(1581) 吉川経家 VS 豊臣秀吉
鳥取城は、織田信長の命により豊臣(羽柴)秀吉が、用意周到な「兵糧(ひょうろう)攻め」<第2次鳥取城攻め(1581年)>を実施した城としても知られています。
鳥取城は久松山(きゅうしょうざん、263m)に築城された山城で織田信長も「堅固な名城」と認めたほどのお城。城主/吉川経家(きっかわつねいえ)は籠城すれば、冬には秀吉軍は撤退すると考えていました。この地域では冬には大雪が降るからです。
しかしながら、秀吉側が戦いが始まる前に米を高く買い占めていたため、想定よりも早く兵糧がつき、毛利軍の援軍も来ない中、食糧がなく凄惨(せいさん)な地獄絵図となりました。
鳥取城主の吉川経家は城兵の命と引き換えに切腹し、城を明け渡しています。
※兵糧(ひょうろう)攻め:
兵糧とは、戦争時における軍のための備蓄された食糧(しょくりょう)のこと。
兵糧攻めとは、籠城して援軍を待っている敵軍に対し、食糧補給ルートを断ち、飢餓状態にさせることで降伏させる戦法。
「御城印」2種
縦15cm、横11cmの因州和紙(いんしゅうわし:鳥取県東部(旧因州藩、因幡<いなば>藩)の伝統的な和紙)が使用されています。
①「鳥取城」御城印
2019年5月に発売され始めました。
江戸時代に鳥取を治めた鳥取池田藩由来の「丸に揚羽蝶(まるにあげはちょう)」と「角輪紋(かくわもん)」の家紋が施されています。
②「太閤ヶ平(たいこうがなる)」御城印
鳥取城の御城印に続いて2019年10月25日に発売され始めました。10月25日は鳥取城主/吉川経家自刃の日です。
太閤ヶ平は鳥取城本丸から北東にあり「本陣山」とも呼ばれています。秀吉が鳥取城を攻めたときに、ここに本陣を構えたためです。
鳥取城の戦いでの両者が対峙するように、家紋が配置されています。
・右上:織田家の家紋「織田木瓜(おだもっこう)」、
・右下:秀吉の家紋「五三桐(ごさんのきり)」
・左上:毛利家の家紋「一文字三星(いちもんじみつびし)」
・左下:吉川家の家紋「丸に三つ引き両(まるにみつひきりょう)」
鳥取城「合戦印」1種
近年では登城の記念としての「御城印」だけではなく、戦の跡地「合戦印」も登場してきています。
鳥取城では2021年8月19日に「合戦印」も下記理由により発売開始されました。
・2021年は鳥取城の戦い(1581年)から440周年
・1581年(天正9年)、鳥取城の戦いで、秀吉が太閤ヶ平に着陣した日が8月19日だったこと
前述の家紋の配置は「太閤ヶ平」御城印と同じです。
「御城印」と「合戦印」の購入場所
①仁風閣
鳥取城跡の一角に明治時代に建てられた白亜の洋館「仁風閣」入口で購入することができます。
スタンプがあるので、ご自身で登城日を記載することができます。
鳥取城跡に来たのであれば、仁風閣もご一緒に入場するのがおすすめです。
仁風閣は実写版「るろうに剣心」の映画のロケ地ともなっています。
鳥取城跡をめぐるのであれば、仁風閣での購入がおすすめです。
※2024/1/22追記
仁風閣が2023/12/29~約5年間長期休館となります。期間中にお買い求めを検討している方は後述の「やまびこ館」で購入するか下記記事をご覧ください。
②鳥取市歴史博物館「やまびこ館」
また、秀吉が陣取った本陣山のふもとにある鳥取市歴史博物館「やまびこ館」ミュージアムショップでも購入することができます。
やまびこ館は前述の①仁風閣から車約5分の場所にあり、鳥取城跡から少し距離があります。
本陣山を登るほど山登りや歴史が本当に好きな方には、この「やまびこ館」での購入がおすすめです。
鳥取城(跡)までのアクセス
・車
山陰湯村温泉湧泉の宿ゆあむから車約40分。
・公共交通
山陰湯村温泉湧泉の宿ゆあむから徒歩1分以内の「薬師湯」バス停から新温泉町民バス「夢つばめ」に乗車、「浜坂駅」バス停で下車(約25分)。
「JR浜坂駅」からJR山陰本線に乗車、「JR鳥取駅」下車(約50分)
さらに、鳥取駅南口バスターミナルから鳥取市循環バス「くる梨(くるり)」バス「緑コース」乗車、「仁風閣・県立博物館」バス停下車(約10分)。
→ジョルダン
※行先と日時を入力して乗換検索が可能(バス停も可:例:「薬師湯〔新温泉町バスコミュニティ〕、「仁風閣・県立博物館〔鳥取市コミュニティ〕」)
→くる梨バスの路線図と時刻表
※公共交通機関の場合、いずれも1時間に1~3本程度、接続もよくないため、待ち時間が発生致します。
事前に行程表を作成することを強くおすすめ致します。
【お問合せ】
・仁風閣
〒680-0011
鳥取県鳥取市東町2-121
TEL:0857-26-3595
FAX:0857-22-4699
定休日:毎週月曜日(※祝日の場合は翌日)、年末年始
【お問合せ】
・鳥取市歴史博物館 やまびこ館
〒680-0015
鳥取県鳥取市上町88
TEL:0857-23-2140
FAX:0857-23-2149
定休日:毎週月曜日(※祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)